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執筆者の写真HIROKO ISHIHARA

スペインから新年のご挨拶 

更新日:2023年5月19日


マリア像
新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

本年もスパファンゴヘルシーエイジング協会をよろしくお願いいたします。


私は、久しぶりにスペインの家族の元に帰省しています。日本のお正月の雰囲気とは違い、こちらはクリスマスの飾り、イルミネーションが6日まで続きます。

そして、大晦日は、12時の鐘の音とともに12個のブドウを食べて新しい年の幸運を願う習慣があります。

31日は、私が好きなマリア様(写真の真ん中)の絵を見に行き、夜はスペインの紅白のような歌番組を観ながらブドウを食べ、家族で新年を迎えました。


日本にいると公私ともに何かとあわただしい年末になることが多く、あっという間に新年という12月下旬を過ごすことが多いのですが、今年は色々気になることを一旦すべてお休みして自分自身と家族の時間を作るために、ちょっと早めにスペインに来ました。

その間に体験し、感じたことを今日はシェアさせていただければと思います。


スペインと関わることになった原点 グラナダへの再訪問


私が学生時代、スペイン語のスの字も話せなかったとき、友人と二人でバックパッカー欧州旅行をしました。その際に訪れた国の一つがスペイン。バルセロナ、バレンシア、コルドバ、セビリア、グラナダを訪問しました。

中でも、グラナダは私にとってとても印象に残る場所となりました。


私がスペイン語が話してみたい、もう一回スペインに行きたいと思うようになったきっかけは、フラメンコを観に行ったことです。

洞窟のような場所で、きれいなグリーンの衣装をまとって、キリっとした力強い踊りを見せてくれた一人のダンサーの女性を観た時、電流が走ったというか、迫力に圧倒されたというか、とにかく「ここはすごい国だ」と思ったのを覚えています。


その当時、話もできなかったのでその方が誰なのかもわからず、ずっと私の思い出の中にいる女性だったのですが、今回のグラナダ訪問で、なんとその方に会うことができたのです!!


お年は、計算するとおそらく70代。うれしいことに今も現役で週に3回ほど出演されているそうです。お名前はモナさんという方でした。

私が観に行った時、1名の男性と3名の女性が踊り手として出演していました。私の思い人以外はおそらく20代か30代。

皆さん、足の速さとか、回転とか身体的にはすごいものをお持ちなのですが、踊りから伝わってくる空気感が軽いというか、印象に残りませんでした。


そして、いよいよトリをとるモナさん。


若い踊り手のように速い足技を繰り出すわけではないのに、彼女の一つ一つの動きからリズムや唄が聞こえてくるそんな舞。唄とギターを巻き込んでしまうかのように軽快に鳴らすカスタネットの音。観ていて心躍るようなパフォーマンス。

30年の時を超えて再会できたことに感激しました。


フラメンコ
30年越しに再会!

モナさんの今の踊りを観て、テクニックというものは、その人の人間性と個性で味付けして自分のものにして初めて人をひきつけるものなんだと感じました。


どんなに、すごいテクニックを身に着けても、自分なりに表現できなければ観ている人の記憶に残りません。そして、自分なりに表現するためには、今の自分をしっかりと見つめ、受け入れ、理解し、好きになることが必須なのだとモナさんを観て改めて思いました。


速い動きや力強い足を踏み鳴らさなくとも、体からそのリズムが醸し出される。30年前とは違う凛とした美しさのオーラが彼女からは出ていたのが良くわかりました。


モナさんは、きっと一生現役で観る人を楽しませたいという目標があり、そのために日々自分に必要なことをコツコツと積み上げ続けているのでしょう。

スペインのタブラオという場所は、誰が唄で誰がギターで、だれと踊るのかというのが当日までわからないことが多いそうです。

今回、私はクリスマスバケーションのまっただ中に訪ねたこともあり、ベストではない思われるメンバーでした。そんな状況の中でもモナさんは、安定した自分自身の舞を見せてくださり、どんな時でも動じない調った心身をお持ちの方とお見受けしました。


これは、私たちが追及している健美にもつながることなのではないかなと感じました。

自分の目的や将来像をできるだけ具体的に描くということは、その目標をかなえるために、健康でいたいという気持ちが強くなり、セルフケアをコツコツと継続するモチベーションにつながります。

そして、今の自分を理解し好きになることは、その時の自分を一番輝いて見せることにつながるのだと思います。

若いころには若いころの美しさ、年齢を重ねれば重ねたなりの美しさをがあるということを改めて教えてもらったような気がします。



2023年が始まりました


書いている女性
年の初めに!

色々行き詰ったり、人生に何かあった時になぜか私はスペインに救われているなと感じています。


30年前に初めて旅行でスペインに訪れた時は、父が他界した、色々家族内であった後でした。

その後、留学すると決めて渡西した時は、就職活動が全滅し、心身共に撃沈したときでした。

日本に戻ってきて仕事がなかった時には、スペインの会社の社長に救われました。


そして今回、コロナ後の仕事のこと、家族のことなど、なんだか一杯一杯になっていた時に、スペインに行く事情が発生し、今ここにいます。


今回は、留学時代に出会った人たちと再会し、不安なことが多い世の中だからこそ、日本の昔ながらの文化や考え方が必要だと熱く語られたりもしました。

西洋的な解釈で書かれていたり、理解されている部分も多いのですが、「生きがい」「禅」などに興味を持っている人は多く、日本食も大人気で、以前は中華料理店がそこら中にあったのに、今は日本食と名乗っているお店に取り替わっているかのようです。

つまり、昔ながらの食や生活習慣など、心身の健美につながるヒントを私たちの国はたくさん持っているいうことです。


今回の滞在で感じたこと、そこから思いついたやってみたい事を忘れないように、2023年のノートに書きだしてみました。

まずは、思いついたことを徒然なるままに書き出し、少し時間をおいて来週あたり、その書いたことを俯瞰して眺め、整理する時間を持とうと思っています。


皆さんは、どんな新年を迎えられましたか? 

書初めとまではいかなくても今年の抱負ややりたい事を書き出してみることで、1年間の自分の道がより具体的にビジュアル化できるようになると思います。

ぜひお試しを!


今年もセルフケア力をアップする健美の学び舎も継続し、健美活動をより魅力的に発信していきたいと思います。 

よろしくお願いいたします。


スパファンゴヘルシーエイジング協会

石原 裕子










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