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執筆者の写真SPA FANGO

感情ってコントロールできるの?

更新日:2023年5月19日


人生って山あり谷あり。水戸黄門でも ♪人生楽ありゃ苦もあるさ~♬ と歌っていましたよね。

時に理不尽なことが起きたり、ショックなことが起きたりして「もう誰も信じられない!」とか怒りがこみあげてくることってありませんか?

私はもう数えきれないほどあります(笑) 

そんな感情とどう付き合うのか、前回のブログで書いた臨床瞑想法と国際コーチング協会のコーチングシステムを学んだこととを自分の中で して ÷ って消化してみて気づいた思いをちょっとしたためてみました。


アンガーコントロール


ポジティブシンキングって簡単じゃないし、無理な時もある!


ポジティブにとらえようとか最近よく聞きませんか? 

色んな自己啓発のセミナーやメンタルケアなどで言われるポジティブ思考とか自分を愛してあげると自然に幸せがやってくる~とか。


正しいと思います。


でも


人生そんな単純じゃないときもあるんです。

ポジティブに考えようとして逆につらくなってきたり、自分を愛してるはずなのに幸せがよって来なかったり…

どんなに世の中の自己啓発本やメンタルケア本に書かれていることを頑張って自分に当てはめようと思っても、その通りに行かないというシチュエーションは、人生に何度かやってくるものなのです。


そんな時、あなたならどうしますか? 


私は、思いっきり誰かに愚痴るか誰もいなければ独り言で思いっきり怒ります!


その後、少し落ち着いて自分は何のために怒っているんだろう、自分の目的は何だったんだろう、相手の目的は何だったんだろう、とちょっと考えてみます。

ここで私には、瞑想という自分の中を見つめる静かな時間を持ってみる方法が有効だなと感じています。


すると、自分と相手の目指す目標や目的が違っていたのではないか?よく考えてみれば、このやりきれない気持ちや怒りの気持ちは、相手にも同じ目標を追ってもらいたいという気持ちからきているモノなんじゃないか? でも相手は全く別の方向を向いていただけなんじゃないか? ということに気付くことがあります。


すると、いつの間にか怒りが学びに変わっていくのを感じます。最悪な中でも学ぶことがたくさん見つかり、また一つ成長できます。

多分、私の場合を簡単に絵にするとこんな感じです。↓



セルフケア

【怒りの鉄拳】=人に愚痴ったり、自分で「あーーー!もう!」となるプロセスは、もちろん人を傷つけたり自暴自棄になったりということではないです。私の場合、一回言葉で吐き出さないと処理できないタイプなため、このプロセスは必須です(笑)


「あ・・・」となってから、落ち着いて、そして自分を見つめるプロセスにすぐ行ける方もいらっしゃると思います。


なんかつらいことや理不尽なことが起きた時、大事なのは【落ち着こう!】から【自分をみつめる時間】を持つという道へ自分を導けるかということなのかなと思います。そうすることで、きっと自分の心を助けてくれる自分が現れてくると思うのです。

その道へ自分自身で導けるレベルの出来事であれば、前回のブログでご紹介した大下大圓氏の臨床瞑想法の「みつめる瞑想」などのセルフケアの方法を使えばいいですし、一人じゃ無理というときは「どうしたらいい?」と助けを求めればよいのです。


そしてもし、第三者に助けを求めるとき、どんな人に助けを求めたらよいでしょうか?


答えは、話している人の言葉や表情をそのまま素直に受け止め、批判することなく、諭すことなく聞いてくれる方です。これは、「臨床瞑想法」でも、指導者になるためにというところでまず一番最初に言及されています。

「カウンセリング」でも「コーチング」でも「コンサルティング」でも「セラピスト」でも「心理カウンセラー」でも 職業名はたくさんありますが、大事なことはどの職業とか人気の先生とかいうのではなく、自分の話を【傾聴】してくれてるなと感じることができる『人』に助けを求めることなのではなかなと思います。


どんなタイトルをお持ちの方でも構いません。タイトルを持っていない方でも構いません。

もちろん資格のある方はちしきが豊富化とは思いますが、自分が一番つらい時、落ち込んだ時、怒ってる時、傾聴してくれる人は誰なのか?ということを平常時に考えておくことが大切ですね!


そのためにも、できるときにセルフケアのいろんな方法を勉強して、自分の知恵袋を増やしておくこと大事ですね💛



本題の『感情をコントロールできるの?』 アンガーマネージメントって?

アンガーコントロール

私はコントロールという言葉はあまり好きではありません。

日本語で「制御」。広辞苑では「相手が自由勝手にするのを抑えて支配すること」

つまり、感情をコントロールするということは、自分の感情が自由勝手にするのを抑えて支配するという意味になります。

一方で「調節する」という意味もあります。

しかし、悲しい時とか嬉しい時、一旦調整してから笑ったり、泣いたりなんてしないですよね? 逆に、悲しみを抑えてしまったら、いつかは、悲しみが溜まりすぎて心が折れてしまうでしょう。

ただ、怒りというものは、怒りの感情だけに支配されてしまうと他人や自分も傷つけてしまうことがありますよね。だから、アンガー(怒り)をマネージメントするにはどうしたらというメソッドが発展したんだと思います。

つまり、アンガーマネージメントとは、怒りを抑えるためのものではなく、怒りの感情と上手く付き合っていくトレーニングをすることというのが、ざっくりとした説明です。


1970年、これもマインドフルネス同様、アメリカで生まれた心理トレーニングの1つです。最初は犯罪者の矯正プログラムとして活用されていたものが、次第に一般化され現在では、企業の人間関係問題や夫婦間の問題などの悪化を未然に防ぐために取り入れられています。


ただ、これも突き詰めると前回のブログでも触れたように、もともと日本にあった仏教文化に残されている書籍(仏教では経典といいますね!)と共通することがたくさんあります。


カウンセリングや心理療法というものは、西洋で発達して日本に入ってきたもので、西洋の方が進んでいると考える方も多いのではないかと思いますが、実は仏教の教えの中には、西洋心理学に共通する点が多いといわれています。

それは、人生において避けられない問題や様々な苦悩から解放されるために、何をしたらよいのかということを説いていたという点です。


ただ、仏教の座禅とか瞑想とかは、ちょっと雑念が入ると「パシッ」とぶたれるという修行のイメージがあり、何だか辛そうだなとか、宗教染みていると考える方もいらっしゃると思います。私も飛騨千光寺に伺うまではそう思っていました。


実はそうではなく、現代の日本人が行っている西洋のメンタルケアは、私たちの祖先が昔から『心理療法』や『カウンセリング』とは命名せず、日常の中で、健やかに幸せな日常を過ごすために普通に行っていたとがたくさんあるのです。


仏教と西洋心理学を比較し『仏教心理学』という本を著した東洋大学創始者の井上円了氏は、1904年に『心理療法』という本を著し、日本で初めて、心理学と精神医学の分野における心理療法を提唱した人物だといわれています。ただその当時は、精神分析はまだ知られておらず、仏教-哲学-東西医学-心理学を元に心理療法を提唱しています。


時代が変わり、科学が進歩し【データの解析】ができるようになった現代では、宗教色を排除し、誰もが理解しやすいよう体系化・マニュアル化、そしてエビデンスを元に効果を明確に説明できる西洋版が、ストレスや生きづらさという現代社会のニーズと合致し、世界中で受け入れられる手法のメンタルケアとして広がっていったと言えます。


国境を越えて理解してもらうには、わかりやすく説明するというのもとっても大事なことですね。



とはいえ…


文化が違えば、捉え方も異なります。

以前、TERRA小屋の勉強会で、「心ってどこにあるとおもいますか?」と北本福美先生が皆さんに聞いたことがあります。

心臓のあたりを指す方、頭のあたりを指す方と別れましたが、どちらかというと心臓をさした方が多かったかなと記憶しています。


心を広辞苑で引くと

  • 人間の精神作用のもとになるもの。

  • 人間の精神の作用そのもの。

  • 知識・感情・意思の総体。

  • おもわく。

  • 気持ち。

  • 思いやり、情け。

他に 趣き、趣向、意味、物の中心、等。


と出てきます。


古代中国では、心は心臓、腹部、胸部になどに宿ると考えられており、古代ギリシャのアリストテレスはこころやや命について論じた自著「ぺリ・プシュケース」で【こころとからだはひとつであり、分離できるようなものではない】と論じています。

そのためか、欧米では心という言葉は、メンタルという単語で記載され、精神的なものと捉える方が多く、アジアでは「心はどこにありますか」というと心臓の部分を指す方が多いのかもしれませんね。


このように言葉一つとっても捉え方が異なるのは面白いです。


せっかく日本に生まれ育った私たち。

西洋心理学が入ってくるずっと前から、体を調える、心を調える方法を生活に取り入れていた昔ながらの日本の習慣を少しでも知ることで、自分に合ったセルフケアの方法が意外とシンプルに見つかることがあるかもしれませんね。


色んな方と接し、いろんなことを学ぶことで、人は一生成長していくものなんじゃないかなと、最近切に思います。


嫌なことや辛いことはない方が楽に決まっていますが、信頼できる仲間や家族をもって、何が起きても、自分の心と静かに向き合う時間が作れる習慣を身に付けていれば、ネガティブも人生の糧になっていくと自然に考えられるようになるのかもしれません。


自身の体や心の状態は、変化していきます。色んな事を吸収して、どんな状況になったとしても、自分の健美だけは維持していけるために、これからも楽しく一緒にTERRA小屋で学んでいけたらと思っています。


6月のTERRA小屋はコチラからご参加いただけます。



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