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執筆者の写真SPA FANGO

第3弾 大人のための健美の学び舎 TERRA小屋 温泉と健美 放射能泉編 前半

更新日:2021年9月16日

こんにちは。スパファンゴヘルシーエイジング協会発起人の石原裕次郎の裕に子でHIROKOと読む石原裕子です。


協会ではヘルシーエイジング(健美)につながるTIPSを学ぶ月一勉強会を開催しています。

会員の方は無料でご参加いただける勉強会ですが、誰でもワンコインでお気軽にご参加いただけるオープンでディープで楽しいオンライン勉強会です。今回は、新しく参加いただいた方が1名いらっしゃりうれしい限りでした!


4月16日金曜日のテーマは【温泉と健美 放射能泉編】でした。

「放射能」という言葉を説明してくださいと言われたらあなたならどう説明しますか?


日本人は、第二次世界大戦の原爆による被ばく、原子力発電所の事故などで放射能という言葉を聞くとなんだか恐ろしいと思ってしまう傾向があります。特に福島の原子力発電所の事故では、汚染水、土壌汚染、あの事故以来10年の月日がたっているのに、いまだに元住んでいた場所に戻ることができないという方がたくさんいらっしゃるという問題も顕在しています。そのため、どうしても放射能という言葉はネガティブにとらえられがちな社会であるということは否めないと思います。

ただ、宇宙に存在する地球、様々な鉱物が大地にあるから私たちは生きていられるのですが、その鉱物、宇宙からは随時放射線が出ています。

ということで、温泉を通して正しく放射能を理解し、正しく恐れましょうというテーマを設定したわけです。


お話は、当協会会長の杉森賢司先生。杉森先生は様々な温泉を研究され、特に高温の過酷な環境に住む微生物の研究をご専門とされています。放射能泉に関しては、山梨県の増冨温泉の共同研究に参加されたり、国際ラジウム温泉学会などにも参加されています。


長くなるので2日に分けて、今回の勉強会のまとめをさせていただきます!


【温泉と健美 放射能泉編 前半】


宇宙には多くの放射線が飛び交っていて、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線は放射線の一種です。さらには、大地には岩石に含まれるウランなどから放出されるラドンといったガスがあります。つまり、地球上には多くの放射性物質が存在し、常に放射線を出しています。これらの放射線を出す能力のことを放射能という言葉で読んでいます。


放射線と放射能のちがいについてまとめます。

[ 放射線 ]                                   

放射線とは「波長が短い電磁波」及び「高速で動く粒子」のことを言います。         

[ 放射能 ]

放射線を出す能力   文例としては「この鉱石は“放射能”が高い」といった具合に使います。


放射線には「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」などがあります。放射線が組織などに与えるエネルギーをグレイ(Gy)という単位で表します。

また、その人体への影響を表す単位としてシーベルト(Sv)が使われます。

シーベルト=グレイ×放射線荷重係数で表されます。 よくニュースで聞く「ミリシーベルト(mSv)」は、[シーベルト(Sv)]の1/1000のことです。




放射線物質とは 

例えば原子力発電所で使うウラン235という物質が、原子炉のスイッチを押すとカパッと割れます。この割れるときにすさまじいエネルギーを放出します。

割れた破片は小さな重さのものはストロンチウム、大きな欠片はヨウ素やセシウムという物質になり、このことを放射性壊変といいます。欠片の物質が不安定ですので、次々と割れてエネルギー=放射線を出していくことになります。

ではこの放射性壊変はいつまで続くのしょうか?

例えば今ここに100万個の窒素16(16:原子量のことです)があり、それぞれの原子は壊れて酸素-16原子に変化していきます。この原子が変化することを放射性壊変というのですが、この壊れるときに放射線が放出されます。100万個一度に壊変するのではなく、次第に壊れていき、元の元素の数が徐々に減っていきます。この元素の数が半分に減る時間のことを半減期と呼んでいます。この半減期は元素により定まった値を持っています。水素16を例に挙げると約7秒の間に100万個の約半分のほぼ50万個が壊変すると分かっています。つまり7秒間で半分の量の原子が放射線を出して酸素原子に変わるということになります。

原子炉が事故を起こす際によく出てくるプルトニウム239は、ウランの一部が変化して生まれる人工の放射性物質です。このプルトニウムの半減期は24000年とされています。

つまり放射線を出す原子ごとにおおよその寿命が決まっているということですね。


次に放射線はどのくらい浴びると健康に害が生じるのか?ということの説明がありました。

勉強会では違う図を使っていましたが、スクショが醜かったので環境省で公開している図を載せておきます。

(環境省WEBサイトより)


前半最後に、世界の自然放射線地図を勉強会のスクショでご紹介します。


これでわかるのはイランのカスピ海沿岸に位置するマーザンダラーン州にあるラムサールが最も自然放射線が高い地域だということがわかります。ここは人気の温泉地にもなっています。イラン ラムサールにおいて、住民の健康について色々と研究されていますが、何か害が出ているといった報告はなく、染色体異常というものは見られるケースもありましたが、それが何かの病につながっているという報告ありません。


放射線、放射能、放射能物質 簡単でしたが少しご理解いただけましたでしょうか?

地球に生かされている私たちにとって放射線はキューリー夫人がラジウムを発見するまで知らないうちに浴びて普通に生活していたんだということがわかっていただけたかと思います。


明日のブログで、いよいよ本題の放射能泉についてと参加者の皆さんからあがった「行ってよかった 行ってみたい温泉」についてもアップしたいと思います! 引き続き読んでいただけたら嬉しいです。

参加者の皆さんとのトークタイムもこの勉強会の醍醐味です! 


ヘルシーエイジングの輪を広げていきたいと思いますので、ぜひお気軽に参加してみてくださいね!





















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